間もなくレッスンを再開します。
今回の緊急事態宣言下の自粛生活の中で、オンラインレッスンでの生徒さんとの繋がりや、お家の方から頂くメールでの近況報告は、何よりの励みとなりました。
本当にありがとうございました!
そしてもう一つ、仕事として音楽に携わっている皆さんとの繋がりは、直接関わりのある方も、お顔も知らないSNS上の方も含め、大変大きな支えとなりました。
レッスンや演奏ができない状況に突如追いやられてしまった音楽家でしたが、特にSNS上でのオンラインレッスンに関する情報共有の勢いは凄まじく、この2か月のうちに、形態も内容もどんどん研ぎ澄まされていったように思います。
そんな音楽家の皆さんの気概に圧倒されつつも、私もなんとかそこから自分なりに出来ることを探り実践しました。
また、これまでの生活と比べ物にならないほど”時間”のある日々を与えられ、一時は途方に暮れかけましたが、これもやはり声楽家の友人の「ここぞとばかりに楽曲研究してるよ」という言葉に刺激を受け、私もずっと手を付けられなかった分野の勉強をスタートできました。
結局、お仕事ができない間は、練習や勉強しか自分の軸となるものは無いのだなあと実感。
そして、ボディマッピングの師匠が毎日SNSにアップして下さるエクササイズからは、気持ちも身体もキープする要素を頂くことができました。
以前読んだドイツの森林管理者の方の書いた本によると、樹木は、敵や災害の襲来を周りの仲間に知らせるために、”警報ガス”的な匂いのメッセージを発しているそうです。また、根には菌類がインターネットファイバーの様な役割を担い、想像できないほど密な網を地中に張り巡らせ養分を分け与え、助け合っているそうです。
それぞれの方向に向かっていて相手の領域に入って来ずとも、お互いが生き延びようとする今回の音楽家の皆さんの行動が、まさにそれだと感じました。
生徒さんたちとの楽しく有意義なオンラインレッスン。
学生時代のような毎日の勉強。
気付けばとても充実した生活となっていました。
子どもの頃の長い夏休みが終わってしまう時のようなちょっと名残惜しい感じ、そんな気持ちになっていることに少々危険を感じ、迷いつつも「えいっ!」とレッスン再開を決意しました。
一方で、感染症対策は万全か?再開の選択がどうなのか?第二波は?
緊張や不安の材料を数え上げるとキリがないです。
しかし、一人の例外もなくこの経験したことで、色々な人との”見えない絆”みたいなものがより強く感じられ、少しずつなら進んでいっても大丈夫かな?と思えます。
トンネルの先は、元の場所ではなく”新しい生活様式”の世界ですね。
生徒さんたちやお家の皆さまのご意見も聞きながら、一緒に一歩ずつ前へ進んでいきたいです。