あっという間に9月下旬になりました。
コロナと共存しながらも、日常生活を取り戻しつつある証拠だと感じます。
元通り忙しくなった中、生徒さんたちも頑張って下さっています。
年中さんから大学生まで、発表会に出演する人、しない人、毎週来る人、時々来る人、毎日色々な人とお会いできることは本当に楽しいです。
そして最近特に興味深く感じていることは、そのような様々な生徒さんたちから聞く”ピアノ以外に頑張られている事(習い事や部活)”のお話です。
以前、ボディ・マッピングのワークを続ける中で、”日常生活での何気ない身体の動き”が演奏に役立つというように感じている、というお話をしました。
毎日のレッスンの中でもワークを取り入れてもらい、効果を得られていると感じています。
それに加え今度は、「自分の中だけにある”頑張っていることや深掘りしていることにおいての成功時の身体の感覚”を呼び起こして、演奏に生かせてもらえたら」と思い、おしゃべりしています。
「上手く楽器が鳴った時ってどんな感じ?」
「みんなが自分の音を聴いている!っていう感じ!」
「ものすごく調子よく泳げた時ってどんな感じ?」
「自分がテーブルで、水がフワッとテーブルクロスのように掛けられる感じ!」”
「ボールが上手く芯で当たった時ってとんな感じ?」
「打った瞬間に”入る”ってわかる!」
などなど。
きっと鳥肌が立つような体験だったのでしょう。
少し考えてから、生き生きと自分の言葉で答えてくれます。
年齢や年数はあまり関係ない気がします。
皆さん感性が研ぎ澄まされていて、その感覚を記憶していて、言葉できちんとあらわせることが素晴らしいです。
その感覚を頼りに、「どういう身体の使い方をしたらそうなったのか」ということを自分なりに探っていってくれたらと思っています。
そして更には、生徒さんたちが超多忙な日々を送られている中、
”勉強”
”他の習い事や部活”
”ピアノ”
これらを自分の中でバラバラに捉えず、「この身体の使い方はこっちにも使えそうだな」とか、「この練習法はきっとこっちにも役立つな」とか、それぞれで得たものを”生かし合える”ようなアンテナを育てていってもらえたらと思います。
ピアノのレッスンに来ることで、ピアノ以上の大きな何かをキャッチして帰って下さったら嬉しいです。
ピアノ以外のこともいっぱいおしゃべりしたり、体操したり、遊んだりしているのは、そんな気持ちからです。
また、自分の人生で経験できることは数が限られていて、想像力もその乏しい経験からしか生まれないのですが、他の人のお話からヒントをもらうのもアリですね。
私は生徒さんから沢山ヒントを頂き、逆に大いに勉強させて頂いています。