プールの季節

小学校では先週プール開きだったと聞きました。早いですね。

そしてあっという間に夏休みが来そうですね。

 

 

今のピアノの師匠に師事して14年になります。

 

レッスンでは、一度みていただいた曲を、何年か後にまた取り上げるということが度々あります。

そして、「前にやった時には言っても分からなかったと思うけど、今は分かると思うから言うね。」と、同じ曲でも更に深く掘り下げた内容のレッスンをしてくださいます。

それは私たちにとって、何年か前の自分の未熟さを痛感するとともに、そこからの自分の成長を少し確認できる、大切な時です。

 

師匠曰く「ビート板レッスン♪」。

ビート板を少しずつ先へ先へ引っ張り進ませていくように導くレッスンです。(本来のビート板の使用法とは少し違うかもしれませんが^^)

なんと手間ひまをかけた贅沢な「段階的指導法」なのでしょう。

 

 

最近よく耳にする「タイパ」がいいとか悪いとかという概念。

少なくとも音楽にだけは当てはめないで欲しいです。

 

もちろん今日では音楽においても、「頭を使った効率的な練習法」や「無駄のない身体の使い方」は必須となっていますが、それは別のお話です。

 

「今ならこれ分かるでしょう?」と言われ「分かります!」と言える喜び。

「今ならこれできるでしょう?」と言われ、できた時の感激。

それより何より「先生、歩みのノロい生徒をよくぞ気長に見守ってくださっていました。」という感謝。

 

時間がかかった分、上乗せされたものがあると感じます。

 

 

音楽においても何においても、”時間×人の成長”はそれに代え難い何らかの価値を生み出し、それを肯定することで、人はまた次の一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

 

 

秋に歌の本番がありますが、四半世紀ぶりに取り上げるその曲は「前はできたはずのに今はまだできない」。。。

しかしすでに一歩踏み出してしまったので、とにかくできること頑張っていくしかないです。

これまで、特にここ数年コロナ禍の間で学んだことがあるはず。

不安の波にさらわれないようビート板をしっかり掴んで進みたいです。