今日は月に一度のピアノのレッスンでした。
テーマは「気品のある演奏を求めて」。
ショパンからの、ソナチネ、モーツァルトソナタへ遡るプログラムで、拍の中にある強弱をよく見極めてバランスの良い響きを醸し出すためのレッスンでした。
師匠の音色は今日も温かく輝いていて、同僚の先生の音色がどんどん変化していく様子が鮮やかで、楽しかったです。
ある部分の和声を原調のⅥ度と捉えるか、平行調に転調したⅠ度と捉えるかで、和音の趣きのようなものの感じ方が違うという点を、師匠と議論したことも大変面白かったです。
発表会に向けての生徒さんたちの準備は、選曲がほぼ終わり、それぞれの進度に応じて着々と進んでいます。
10月からは、発表会の目標を書いてもらったり、みんなで歌う歌の練習も始めるので、いよいよ近づいてきたなぁという感じです。
響きを聴いて美しい音色を奏でる人になるように、どんな小さな生徒さんにもそれが伝わるようにレッスンをしなさいと言われ続けています。
譜読みー暗譜ー本番とこなし、本番間違わなくてよかった!というだけの演奏で終わらないようにしたいです。
今日自分がレッスンを受けた中で味わった、左手の和音に右手の旋律が上手く調和した時のあの感覚や、オスティナートの上に音楽が乗っかって進んでいく心地良さや、弾いていない感じだけどコアが使えて弾けている状態なども、伝えられたらと思います。
子どもの時に体験した感覚が、大人になってから、いつか何かのタイミングで蘇ることってありますよね。
発表会に向けた練習を通して、生徒さんたちの中に、そんなお楽しみの素みたいなものを沢山仕込んでいってあげたいです。
あ、今日のテーマは「気品」でした。
仕込むのは気品の素で!